修理・サポート担当の伊藤です。

ノートパソコンの電源を入れたけど何も映らない、でも電源ランプは点灯していて動作音も聞こえる。そのような症状の場合は液晶画面が故障している可能性があります。

ノートパソコンの液晶画面は液晶パネル、バックライト、インバーターで構成されています。インバーターからバックライトに電気を供給してバックライトが点灯、その光で液晶パネルが表示されますが一番故障しやすい部品がバックライトです。

バックライトが点灯しなくなるとパソコン自体は動作しているけど画面に何も表示されなくなったり、うっすらと表示される症状が発生します。バックライトには冷陰極管と呼ばれる蛍光ランプが使用されていますが家庭で使用している蛍光灯のように寿命があります。寿命の期間はメーカー発表によると1日8時間使用して5年という記載がありますがサポートの経験からだと液晶故障の依頼があるパソコンは購入してから7~8年の物が多いです。

バックライトは液晶パネルに内蔵されていて蛍光ランプの取り扱いも難しいため当店で修理する場合はバックライトの故障でも液晶パネル丸ごとの交換を行います(液晶パネルを分解して蛍光ランプを交換する業者もあります)。液晶パネルの部品代は機種によりますが10,000円前後、交換工賃が当店では16,000円なので修理するとなると消費税含めると30,000前後と高額になります。7~8年使用したパソコンにその修理金額はちょっと…という方は中古ディスプレイを購入してパソコンに接続するという方法もあります。この方法だと持ち運ぶことはできなくなりますが修理代金を安くしたいというお客様にはこのような方法を提案しています。

また急ぎで書類を作成しなきゃいけないとかデータをパソコンから取り出したいという時も一時的にディスプレイを接続して作業することもできますので暫定対応としても使えます。

当店ではそのような場合は中古ディスプレの貸し出しもしていているので画面が映らなくて困っているという方がいればご相談頂ければと思います。

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